頼んであった未来工芸表札が、作家の池島さんより届いた。
今回も流石にいい仕上がりだ。というより、一枚一枚、確実によくなっている。
クオリティが上がっている。いいんだろうか? いいに決まっている(笑)。
基本的に未来工芸表札は、すべて作家の一点モノ。
単なる商品としての表札ではなく、一枚一枚、その家だけの顔を作っている、つまり作品でもあるのだ。
作るたびに、その技と意匠を磨き上げ、進化させていくのは、作家として、職人として、当然だと思う。
磨きながら作り、作りながら磨く。そこに終りはない。それが日本のモノづくりの伝統だと思う。
だからこそ「家宝」と名付けたのだし、進化を続けるモノづくりが、未来工芸にはふさわしい。
むしろ何枚作っても、いつもまったく同じ。進化も、変化もない。では趣きも、味わいもないでしょう。
工業製品ではないのだから。
では実際に、どの辺のクオリティが、どう上がったのか。
例えば、今回はこの仕上り。
前はこうだった。
蝶の意匠が違っているのに気が付きました? 新作の方が一手間かけてある。
さすが繊細な絵付の名手「金明窯」。さり気な~く、グレード上げてます(笑)。
こうやって一枚一枚注文が入るたび、これからも進化し続けて行くんだろうなぁ・・・・。
その意味を分かる人に、新しい日本の「家宝」として届けて行きたいものです。
ではでは。その他の今回オーダー分、出来たての未来工芸表札も紹介します。
まずはマシロで頼んだ表札「流水花」
軽やかな動きのある意匠に、最初に見た時から一目惚れ。ずっと作って欲しかったけど、
他のオーダーで忙しそうなので遠慮し、何ヶ月もおとなしく順番を待ってました(笑)。
最近、手が空いてきたようなので、ようやく注文できたのです。それにしても長かったなぁ。
続いては、最も九谷らしい意匠の「吉田屋手」
これもいいでしょ。黄色の深みとガラス質の輝きが、絶妙にハデ渋い。これぞ九谷。
ちなみに中央会の書体もベストマッチ。この意匠に入れる漢字は個人的にはこの書体(白舟行書)で決まりだと思う。
最後に「かぎ文」
今回の仕上りを見て、正直いうと一番グッときたのは、この、かぎ文。
じつは流水花とどちらをオーダーするか、最後まで迷っていた意匠。こっちにしといた方が・・・・
特に書体(白舟行書)がいいねぇ。「大和」の文字が凛として、トータルでは今回の一押しか。
どうしよう。もう一枚欲しくなってきた(笑)。